★交渉術★ |
ある部屋の中に何人かの人が、仕事の交渉を始める場合、良い位置と悪い位置があります。
普通、お客さんはここ、一家の主はここ、となんとなく役割によって決まる位置のことですが、これを風水的に分析してみると、もっといろんなことが分かりのです。
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人間には体の構造から来る、警戒本能とか被暗示性というものがあって、位置関係というのも、自然とそこから導き出されてくるものです。現代においては心理学で体系付けられていますね。
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★出入り口★ |
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この中で、一番大きな要因となるのは、家相と同じように、やはり出入り口です。
出入り口というのは、人間にとって非常に危険なものです。
いつ外敵がやってくるかわからない場所ですから、落ち着いてものを考え、決定するためには、なるべく出入り口から離れて座り、かつ一目で出入り口を監視できなければなりません。 |
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古代中国で戦乱の世の中だったら、なおさらでしょうね。
そして、やはり、心臓とは反対側にあったほうが安心です。
普通、出入り口に顔を向けていると落ち着かないので不利、と思う方が多いようですが、実は背面を向けるのが人の出入りが見えないので 一番落ち着かないのです。
ベットの配置でも、同じことが言えますね。
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さらに出入り口に背を向けている上に、心臓側に出入り口があると、一番不利なのです。これは、窓に対しても言える事です。窓に近い所、窓を背にして座っている人ほど不利になります。
交渉に当たっては、最初に座る位置を決める時に、なるべく入口から遠ざかる、常に入り口には背を向けない、窓に対しても同様の注意を払う、ということが大切と風水では言われていますね。
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★応対術★ |
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毎日忙しい業務に明け暮れるビジネスマンの方にとっては、やれ風水の気の流れがどうした、家の輪郭がどうした、などと悠長な事を言っているヒマはない、と言うのが本音でしょう。
そこでこのコーナーでは、短期決戦ですぐビジネスの実戦に使える知識を、紹介してゆくために、応対術のルーツを勉強しましょうね。
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★血生臭い歴史★ |
応対術というのは、もともと中国で、戦国時代に編み出されたものです。
現代では、心理学とか潜在意識理論などの分野でもいろんなことが言われますが、中国で生まれたそれは、もともとひどく血生臭い歴史に彩られたものなのです。
三国志などで知られる古代中国の戦争というのは、それは激しいもので、いったん戦争が始まって勝敗が決しますと、敗れた方は一族郎党一家皆殺しという、それは残酷なものでした。
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そのくらい徹底しないと、「まだ子供だから」などと中途半端に情をかけたが為に、ゆくゆくは寝首をかかれる羽目に陥る、などということがあるわけです。
いったん戦争が始まったら、必ずこういう結末を迎えるわけですから、両国ともできればギリギリまで、戦争に突入するのは差し控えたい。 |
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そこで両者あいまみえて和平交渉、ということになるわけですが、そこはもちろん、両者の利害関係を綿密に計算しながら、少しでも我が国に有利にことを運びたい。
その為には、あの手この手、使える手段は何でも使おうというわけで、表面は友好的にニコニコしていても、裏ではシビアに計算しながら、交渉が進められるわけです。
今もどこかの国で、ありそうですが、みなさんのビジネスシーンでもあるのではないでしょうか?
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★座り方の法則★ |
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交渉の基本を、二人の人間が向かい合って行うのだと仮定しましょう。
それらの座り方の中でも、一番大きな違いは、二人が正面から向き合って座るか、それとも斜めになって座るか、という違いです。
たったこれだけ、という気もするようですが、不思議なことに、生きた人間と人間が向き合うその間の空間には、一種独特の力が生まれます。
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風水は人の心理面にも及びます。そういう意味では、心理学とも縁がありますね。つまり、風水で重要な「気」というものは、人の心理との関わりが大きいということなのです。
このことを利用して、ビジネスを有利に展開しましょうね。
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★正面と斜め★ |
まず、相手と真っすぐ正面から向かい合う場合、風水ではこれは「理の空間」と言います。
この座り方をしますと、どちらかというと論理性が強くなり、理屈っぽい同士だと口論になってしまう確率も高くなります。
もう一つは、「情の空間」というのがあります。これは正面でなく、相手と斜めになって座った場合です。 |
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この場合、両者の間にやや微妙な情緒性が醸し出され、通りにくいことも案外スンナリいくようになります。
斜めといっても、相手を自分の右斜め前に置くケースと、左斜め前に置くケースがあります。
「右斜め前」はどちらかというと、それほど情緒性は強くなく、取引、交渉に向くと言われています。
一方、「左斜め前」は相手とぐっと親密になりたい場合に良いと言われています。
みなさんも一度試してみては、いかがですか?
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