「人」の要素・・・・日ごろの行い |
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そもそも中国には古くから、人と自然とのかかわりを、解説した思想があり、後に儒教に体系化されていきます。
これは、人の良し悪しという「人」の要素が、自然災害といった「天」の現象に反映するという考え方なのです。つまり、日ごろの行いは大切だ、ということです。
それゆえに風水は、物(環境)、時以外に、人の問題も大切なのです。つまり、三つとも併せ持たないといけません。
たとえば、いくら環境、つまり間取りがよくても、「人」つまり、そのお店を経営する経営者、そして従業員が吉相でなければ何にもなりません。
家庭でも同じこと、つまり間取りがよくても、「人」つまり、夫婦そして子供たちが吉相でなければ何にもならないのです。当然ですよね。
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人は変えられるの?・・・・知ること、気づくこと |
実はこれが一番、難しい!人は年を取ると誰でも、自分を変えることは難しくなります。
だって、いままで相当な時間をかけて、出来上がった人格なのです。
しかしその人格では、勝負にならないとしたら、変わらなくてはいけません。
そのためにはまず、知ること、気づくことが大切です。
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古代ギリシャの哲学者、ソクラテス、って聞いたことがありますね。
彼は、「知らないことほど、恐ろしいものはない」、といっています。
あるとき彼は、世間で知恵ある者だと思われている三者−政治家、詩人、手職人−のもとを訪れました。
そこで彼が発見したことは、その三者はそれぞれ、「自分が知恵ある者だと思っているが、実はそうではない」、ということとだったのです。
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つまり、どんなことでも簡単ではなく、まだまだ奥が深いということですね。
それに対し、ソクラテス自身は、例えば善や美などということを、「実際に知らないので、彼らのように、知っているとも思っていない」と感じていました。
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つまり、この「無知の自覚」の点でソクラテス自身の方が彼らより、「ほんの少しばかり」知恵ある者である、ということがわかったのです。
つまり、我々人間は、「自分は知恵については全く価値のない者だ」、と自覚している者が、実は最も知恵ある者なのです。
だからこそ人は、「知ること、気づくこと」で変わることが出来るのです。
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人それぞれの運気・・・・・波動のエネルギー |
兵法では、「人の和は、地の利にまさる」といいます。つまり、家に置き換えると、人が吉相で家族が仲良しということが、間取りなどの環境よりも大切、ということなのです。
兵法も風水も、儒教の教えを基本としているので、相通じるものがあります。 |
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さて、宇宙は波動のエネルギーで構成されています。その一部にすぎない、我々人間も、例外ではありません。脳波、心電図、電波などなど、あがったり下がったりの波動で表現されますね。
体調、つまり体のバイオリズムや、個人の運勢、経済の動向、株価も同様です。時とともに変化する、人それぞれの「風水の運気」も同じことです。 |
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悪いときは、誰もが気を引き締めがんばるが、いいときは誰もが楽観視してしまい、自分自身の能力にも、過剰に自信を持ってしまうものですね。
しかし、これが大間違い……。 |
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いいときがあれば、必ず悪いときが来るのは、自然の法則。
そのときの備えを、しっかりしておかないといけないのです。
「備えあれば、憂いなし」、つまり「リスク管理」ですね。
全ての存在、現象は、波動のエネルギーであることを、くれぐれもお忘れなく。
だから、風水の運気も説明がつくのです。 |
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